春は、黄色から始まる

昨日の日暮れ前に、あまりの甘い香りに呼び止められた。それはポップコーンを散らした様な鈴なりの黄色の蕾と、この寒さにも負けじと弾けた黄色の梅でした。

その花は、蝋梅(ろうばい)という梅だそうな。鼻を近づけたら、ぐっと香りに吸い寄せられます。中はえんじと紫の間位の赤さで、周りははっきりとした黄色。紅白の梅よりひと足早く咲き始めるらしいが、誰に伝えても、一月じゃあ、早いわね〜、という。
思ったのね。あのベニシアさんが、春は黄色から始まるって、話していたなあって。彼女は水仙を指していたんですけどね。今こうして雪の白さと、大地や林が茶色で、空は澄んだ青で、常緑樹が濃い緑だと、濃い黄色は命の再生の色って、気がします。
本当に甘くていい香りでした。今日も一日北風でしたが、次の季節はちゃんと順番を待っているんですよね。