時の流れの中で

この頃は「ときめき」で片付けていくと、すっきりすると聞いた。この「ピンとくる物」が本当に減ってしまっていた事を再確認した一日だった。

まだ十年も経っていないのだが、今より多くの家族や友人がいて、写真を見るとにぎやかだったなあ、と振り返る。見れなくなったビデオ、聞けないMD、と色々と流行も時代も変わる。夢中になった物。当時も変わらず出かけていた美術館や旅行の資料、とお気に入りは変わらない。記念にする物は少しにして、諦めの付いている物から、さっさと処分する事にした。実にさっぱりする。
最近聞いた言葉で
「過去は変えられなくても、未来は変えられる」
という素敵な響きに改めて感動した。
過去の産物を手にすると、悲しい事、辛かった事、それを解消するために、更に進んでいった自分がわかり、痛々しかった。入院や体調不良も数年あった。思い通りに働けず、子ども達に負担を強いた時代も少なくなかった。
しかし、こうして過ぎると、いい思い出だ。かえって、みなの結束を強くし、親を頼らないしっかりした大人になってくれている。

そして、まだまだ私の人生の歴史の整理は続く。大好きに少しだけ囲まれて、素敵な未来の準備がしたいから。
(注:写真や旅の資料をかなり処分した日でした)